略「忍たま」ミュージカル②
こんにちは、とりのです。忍ミュ感想その②。
前回会場のことをつらつら話してる中ぶっつり切りましたが、ああは言っても、それでも、あの劇場の中は間違いなく忍者のたまごたちが生きる場所であり、兵庫水軍のみなさんの愛する海があったと思っています。
改めてわたしはそもそも「プロジェクション」がとても好きなんだろうなあと思いました。
プロジェクション、ひいては光と影のコントラストが好き。
べたべたな「かっこいい」が好きなので、重低音で曲が始まりだしたらわくわくするし、それに合わせてスポットライトが点滅したりなんかすると最高なわけで。
五年生の登場シーン、めちゃくちゃテンションがあがる。
真っ暗で何も見えない中、曲が始まって、ダダッダッダッダッ!
スポットライトがパッ! とついたらそこに!
まずはひとりめ! 五年い組、久々知兵助!
背中向けて立ってるんですけど、かっこいい。
一瞬のライトの後、また真っ暗になります。ダダッダッダッダッ!
また別の場所にスポット。次はええっと……どっちだったかな……。
これ初演とは違う演出なんですよね(だから記憶に頼るしかない)
初演のワイヤー登場も好きだけどわたしはこっちもすごく好き! ひとまずこっちだったかな? ということで。
ふたりめ。五年ろ組、鉢屋三郎!
ダタッダッダッダッ!
さんにんめとよにんめ、同時にきます。
五年ろ組、竹谷八左ヱ門!
五年い組、尾浜勘右衛門!
ここでくるわたしの大本命、竹谷……!
後ろ姿も凛々しい……! あと左右できましたね。
最初い組の勘ちゃんの名前からって思ったんですけど、わかりやすいように先に竹谷にしちゃった。この2人名前に「左」と「右」がつく左右コンビ。
忍たまは委員会で縦のつながりがあり、学年で横のつながりがある。これいいですよね。わたしはチームとかグループとかが好きなので、とにかくこういう誰にでも伝わる分けというか、そういうものがあるとすごく嬉しい。
五年生は学年としても好きだし、五いも好きで五ろも好き。双忍も好きで学級委員長委員会も好きだし、委員長代理組も好きだし左右も好きなんです。めっちゃアツい。
どのグループでもそれぞれの信頼関係ってのがみえる気がする。
左右は今回の舞台でめちゃくちゃいい歌の歌いだしのとこもらってますので後述したい。今はそれよりあとひとり呼ばなきゃなので。
ダダッダッダッダッ!
ラスト! 五年ろ組、不破雷蔵!
全員そろった瞬間イントロの調子が変わってダンス→歌なんだけど、ほんとこの登場シーン好きです。
竹谷~~~!!!
最初から目が足りない。始めはしっかり竹谷みるつもりで竹谷ファンカムになるのではと思ってましたが、気付いてしまった。
「勘ちゃんダンス一番上手いのでは……?」
このせいでダンス中は勘ちゃんにもかなり視線吸い寄せられてました。やっぱうまいぞ。これ難波とわたしの共通意見です。初めて一緒に観劇した後お互い興奮しながら言い合ってました。「勘ちゃんダンスうまかった……」「それわかるわたしも言うとこだった」
ちなみに竹谷はすごくかっこつけたダンスします(とりの主張)
上手い下手とかの前にまず「この子ほんとかっこつけてる…!」って感想がくる。
すっっっごい好き。栗原八左ヱ門はすごく負けず嫌いで、気持ちのアツい年ごろの男の子感がすごいです。
ダンスの手の動きとか、そういう些細な動作が他の4人よりかっこよさを意識してる気がする。きめてるぜ! みたいな。
かっこつけてる~! 事実かっこいいんですけど~!
竹谷もみたいけど勘ちゃんもみたい、でも兵助も……という気分だったのに、思わぬ伏兵に遭遇してしまった……これが、吉田翔吾演じる不破雷蔵であり、ミュの双忍でした。
ところでわたし、五年生は五人まとめて所謂「推し」なのですけれども。
竹谷が一番好きで~でもあんま他(の五年)に優劣はないかな~~うーん、でも次が兵助かな? んで勘ちゃん? でも五ろも好きなんだけど!
↑これミュを知る前のわたしのセリフです。
双忍人気あるのは知ってましたが、実はそこまでじゃなかった。竹谷が本命だったし。過去自分が好きになってきたキャラを考えても双忍は本命になるタイプじゃない気がするし必然だったかなって、そう……思ってた時期もあったんですよ……かなり短い期間でしたけど……。
「結論として、ミュの双忍はやばい」
これわたし何回口にしたかわかりません。やばい。とにかくやばい。
あの子たち沼の気配がします。やばいです。わたし夢の住人なので、フの方は時と場合によって許容できるか否かわかれるタイプなんですけど、だからつまり、そういうフ的な意味合いとかでは全然ないんですけど、この双忍はやばい。ミュの三郎、ほんっとに雷蔵のこと大好きですよ!?(しんあい)
元々双忍クラスタじゃなかったわたしがこんなになってるもんだから、ほんと双忍クラスタが息してるのか心配です。わたし周りにいる忍たま友だちって少なくって双忍推しは周囲にいなくてですね……。
大丈夫ですか? 息できなくなってませんか!?
生存確認したい。あれはやばいと思う。元々ない語彙力が消えます。
大千秋楽はライビュでみたんですけど、たぶん右となりのお姉さん方が双忍の民だった気がする。なんとなく察しただけなので真実はわかりませんが……口元に手をもっていくタイミングが三郎の小声のセリフ関係だった気がする。
この小声のセリフ関係というのはですね、台本にセリフとして載ってるかどうかよくわからない感じの舞台上でのやり取りといいますか……とにかく、ライビュのときなんかマイクがすごく音を拾ってましてね……。
小声でもよ~く聞こえたんです。色々。
学級委員長委員会(尾浜&鉢屋)が、敵を欺くために他の同学年の仲間たちにも計画を知らせず、うまいことやるシーンがあるんですけど、ネタばらしした後他の3人文句言うんですよね。俺たちにはな~んも説明なしかよ! って。
それに対して三郎「謀は密なるをもってよしとす、だろ?」って返すんですけど、その後すぐ雷蔵の傍にいって弁解してるんですよね(身振りでわかる)
雷蔵は結局優しいので、仕方ないなあってもちろん許してあげるんですけど、ここで言ってました三郎「ごめんね」って。
聞こえちゃったよ! マイク拾ってたよ! 小さかったけど聞こえたから!
ていうかめちゃくちゃ気持ちこもってた。雷蔵だけを除け者にしたわけじゃないけど、やっぱり三郎がいの一番に謝りにいくのは雷蔵だけなんだよね。そんなに嫌われたくないのか。許してもらった後めっちゃ安心した顔してますもんね。
あと話が前後するけど、ついでにまとめて言わせてもらいたい。雷蔵がいつもの迷い癖のせいで敵を逃がしちゃうシーン。
久々知・尾浜・竹谷の3人が真っ先に敵を追っていく中、三郎は逃げた敵から攻撃受けてた雷蔵に手を貸してあげるんです。で、そこで雷蔵に駆け寄ったときのセリフ↓
「らいぞぉ!? 大丈夫……!?」(マイクが小さく拾った声)
迫真の演技すぎる。これほんとこういう言い方だった。ライビュのとき衝撃強すぎて心が揺れた。気のせいじゃなかったら隣のお姉さん方が息を詰まらせてた音も聞こえました(わかります)これも本当に気持ちがこもってた。
でも、ここで他の3人が雷蔵より敵を優先するのって決して雷蔵を心配してないとか置き去りにしていったとかじゃないと思うんですよ。
自分たちのやるべきことがよく見えてて、仲間の気持ちもよく理解できてるだけ。
雷蔵は三郎が連れてきてくれるって絶対わかってる。あと、三郎自身がそうしたいと思ってるってことも。
だから、三郎に任せて敵を追うんだな。これだって、雷蔵が敵を逃がした責任を気負いすぎないようにするためでもあるんじゃないかなって思うんです。無意識だったとしても信頼関係の表れだなあと。
不破翔吾と鉢屋恭平、すっごくオススメです。
後でまた話したいけど、わたしは双忍の中でもとにく吉田翔吾くんが好きです。演技が好き。
さて、ちょっと話を登場シーンあたりまで戻しまして、順序よくいきたいと思います。
ジャンッとそろったみんな大好き五年生!
歌が始まったとき思いました「ついにきたミュージカル~~!!!」
Gロッソよりレベル的な広さはなくなっていると言っても、それでもいいですね二段組のセット。
高低差を出して空間を広く使う、というのは忍たまの世界観にとても合っていると思います。だって彼らは世の中あらゆる場所を駆け回るプロ忍者を目指しているわけです。
Gロッソはヒーローショーが多く行われる劇場だときいて、なるほどうまいところ使うなと思っていました。舞台設備もやはり派手な動き向きということでしょうか。
忍者は派手という言葉からは遠いものですが、ワイヤー使用の殺陣いいですよね。初演行きたかった。いくらDVDがあろうともやはり劇場でみたかったです。
この大好きな登場シーンが含まれる一番最初の曲、よかったんですよね~と思ったので観劇後、すぐにタイトル確認しました。
ハイ、『飛翔』。もう何も言うことありません。ハイ、最高。
そっか~飛翔か~~。いやあ、今回の公演にエンジンかけていく曲として最高以外に言いようがなくありませんか? とってもコンセプトに忠実でわかりやすくていいですね。
今回のミュージカルは五年生の初忍務、五年生のひとつの挑戦を描いているわけで。
公演みててすごく感じられるんですけど、五年生はみんなとっても向上心に溢れてます。口にする言葉に温度差があったりしますけど、みんなの本心はたぶん同じところにあるんだろうな。
みんなこれからの自分に期待してる。
まだまだ完璧じゃない自分たちを自覚していながら、でも、自身にどこか自信をもってる。
……雷蔵はそこ、ちょっと他の4人より弱いかなって思いますけど、三郎と他の3人もいるから大丈夫です。すぐに追いつける。雷蔵が自分で気づいてない分は、三郎がちゃあんと全部わかってるのでいいんです。
忍ミュの双忍、本当にこんな感じがしませんか?
プロの役者さんたちなんですから、当然なのかも知れませんけどそれでもすごいんです。二人息ぴったりですよ。シンクロ率高い。
誰かのセリフに対するリアクションだとか、そういうところ。指を差すとか、頷くとか。タイミングも動作もおんなじ。
久下恭平くんが「雷蔵をみてマネするのではなくて、雷蔵だったらこうするだろうなって考えて動いてる」って言ってるのをどこかの記事で読みました。パンフレットだったかな。
みてマネしてるんじゃないんですよ。本物の三郎じゃないですか。回を重ねるごとにふたりは「双忍」になっていく。
ミュでも言ってくれた。三郎の声の頼もしいこと。
これに続くセリフがさらに良すぎて心臓に悪いのですが、あれを笑顔で受け取れる雷蔵なら大丈夫だなって気がします。
自分で弱いと思ってるところは、少しくらい誰かに任せてもいいと思うんです。
三郎みたいな子が、魅力のない人間のためにあんなこと言うかなって。わたしは言わないと思うんですよね。
三郎には勝てないかも知れないけど、わたしだって雷蔵のことが好きです。迷い癖だって、立花先輩が言っておられたように思慮深いということだし、様々な状況を考える力があるってことです。
わたし、本当にミュージカルで今までよりすっごく雷蔵が好きになりました。双忍の魅力にも、たくさん気付けました。吉田翔吾くんと久下恭平くんのおかげです。役者であるふたりが、それぞれ自分の役についてきっとたくさん考えて、そのキャラクターの心をわかってくれたおかげ。だからこそ、わたしはそれを感じることができた。
素敵な双忍でした、ありがとう。まだずっとみたいです。アナザーストーリー気になりすぎる……曲タイトル『二人』ってなんですベタだな……だがとても好きですDVDはやく……。
わくわくする曲って大好きだしテンポのいい曲も大好き! かっこいいの最高!
そんなわたしだけど、この曲。
初忍務に対する不安を口にした雷蔵のセリフに続く落ち着いたメロディ……曲のタイトルは『明日への扉』です。
忍ミュで泣くことはないと思っていたバカなわたしに教えてあげたい……「お前初演のDVD家でみたときも泣くから」って。
この歌、衝撃だった。
そうか……って思いました。だってみんな、まだ十代だった。
忍術学園って一年生から六年生までいて、一年生みてると上級生ってめちゃくちゃ大人にみえちゃうんですよね。でも違うじゃないですか。いやあの時代では元服ってこのくらいの年齢だったはずなんですけれども。だから今より精神年齢が高いことだって不思議じゃない。
それでもね、いつもニコニコしてても心の奥には不安もあるし、こわいことだってあるはず。
伝わりましたよ。泣くしかないじゃないですか。でもそんな不安があっても、ひとりじゃないからこわいだけじゃなくなるし、乗り越えていけるし、自分たちならやっていけるよって。不安はあってもいい、それでも前に進めなくなるわけじゃないんだって。
急遽飛んだ大阪公演で気付いてしまったんですが、最後の「明日への扉開くまで~♪」の歌詞に合わせて舞台の仕掛け扉が開く演出。これずっとありましたか?
いい演出……。
でも、歌ってる最中のみんなの動きについては東京公演のがすごく良かった。大阪ちょっと変わってましたね。
座り込む仲間の元に歩み寄って……立たせてあげる。
だって、自分もそういうときは立たせてもらってるから。これからもそうだから。
これは見てほしい……初演と再演でも少し変わっていましたが、わたしはこれ再演の方が好きでして。でもDVDへの収録は大阪公演ですかね。全体的にみると大阪がDVDに収録されて欲しいんですが、ここだけは東京公演のやつがよかった。ちょっとした違いなんですけど。
初演のDVDをみて思って、さらに大阪でめちゃくちゃ近いお席からみても思ったんですが、この歌に限らず役者さんのお歌いになるときの表情ものすごくいいですね。気持ちが滲み出てる。わかるよ、伝わったよ、ってなる。
ここでも双忍の話をしてしまうのですが、三郎はねこの歌の最中でも笑ってるんですよね。雷蔵をみて笑ってるんです。いや、微笑んでる、の方が正しいのか。
三郎としては、雷蔵はたくさん悩めばいいと思ってるんだろうなあ。
意地悪なんかじゃない。雷蔵は悩み癖を悪いことだと思ってるけど、三郎にとっては雷蔵の個性で美点だと思ってることだから。
「君が悩んでどうしようもなくなったとき、私が君を助けてあげる」
三郎はこう思ってそう。わたしの希望もありますけど、あの表情がこう感じさせる。
座り込んだ雷蔵の傍に自分も同じように座り込んで、雷蔵の肩に手を伸ばそう……とする前に三郎ちょっと躊躇するんですよね。
誰だって傷付くのはこわいけど
信じること忘れずにあと一歩前に進もう
わからないまだ 自分ができること
三郎があそこで迷うの、なんでかなって考えたんですけど。
わたしは、自分が本当に雷蔵のためになってるのか、それがちょっと心配だったのかなって思うんです。
三郎って飄々としてるし、普段弱い姿とかみせないタイプで、いつも自信をもって行動に移しているというか。だけど、雷蔵のことになるとちょっといつもの自信がなりを潜めちゃうとこ、あると思いませんか。
でも、あんなさみしそうな顔でいる雷蔵を放っておくとか、三郎には無理ですよ。
じゃあ、三郎がほんとどうしようもなく悩むことがあったとき、そういうときはどうなるんだろう。
ひとりで 抱え込んでいた
孤独を感じたそのときに
そういうときはね、雷蔵がきてくれるんですよ。
雷蔵は悩み癖があるけど、それは頼りにならないわけじゃない。
俺の隣に仲間がいた
うーん、いい歌詞。
この曲って勘ちゃんが一番辛そうにみえるんですけど、これはわたしの視点からみた話で、勘ちゃん自身はたぶん辛いとは思ってなさそう。
ひとりで悩むのも、それを自分の努力で解決するのも当たり前、というか。
たとえば、「仲間」に自分から頼るには、まだ戸惑いの方が先に立つ、そんな気持ちをもってると思う。忍びにとってどうあるのが正しいのか、それは難しいけど、でもわたしは今後もっと「仲間」になっていったら、変わっていくことがきっとあると思っていて、そういう変化を勘ちゃんにも良いものだと思って欲しい。
三郎が雷蔵に声かけて、兵助が勘ちゃんのところに向かってるとき、竹谷ひとりになるんですけど。
そんな竹谷に気付いた雷蔵と三郎が一緒に竹谷のとこにいくんですよね。
んで、竹谷に最初に声をかけるのは雷蔵なんだけど……そこで、三郎の方をみて頷きあって、竹谷の肩に手をかける。雷蔵に気付いた竹谷が、その雷蔵の後ろで同じようにこっちをみてる三郎にも気付いて3人で笑い合うの。
……五ろ!!!
同クラスの友情ってあるよね。双忍は双忍として一緒にいることが多いけど、そんな2人の間に良い意味で割りこめるのが竹谷だと思ってる。
いいなあ……(しみじみ)
ところで、長くなってきたのでまたこのへんで突然切ります。
続きます(終わりがみえない)